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(第1段)イタリアの先生から、栽培技術を学びました!

(概要レポートを何回か投稿します)

8月28~30日に、イタリアのトリノ大学から、マッテオ・モンキエーロ教授をお招きしました。通訳の池田美幸さんと共に、県内6ヶ所のワイン用ぶどう園をバスでめぐり、先生のアドバイスを皆で聞き、また中日には講演をいただきました。

教授は、トリノ大学で教鞭を取りながら、イタリア各地そして国外でも栽培のコンサルタントをされています。また、自らネッビオーロなどを栽培し、親族のワイナリーにぶどうを供給されている実践家です。

その経験と知識をもとに、現場のぶどう樹を見て、また講演会で、助言と提言を「生産者の目線」で多数語っていただきました。

参加者は、新しいことを学び、既存の知見をより深めることができたと思います。

今後、概要レポートを何回かに渡って、このホームページの「ぶどう栽培者の部屋/学ぶ」コーナーにアップロードする予定ですので、お楽しみに!

 

●私が3日間同行させていただいた先生の印象は、「本物の現場指導者」です。初来日にもかかわらず、畑ではその樹の生育や果実品質を見て、「目の前の状態に対応した」アドバイスをされていました。未熟な技術者である私なら、一般論でしか答えられないなということも、「農家が実践できる」技術で答えておられました。

一見、それら一つ一つの答えは、他の品種・他の園に当てはまらない場合があったかもしれません。しかしそれは、目の前に起こっている問題を解決するために、情報を厳選したためでしょう。それこそ、現場指導者に求めれられることです。

3日間6園地を訪問した先生は、分厚い技術体系の中から、その場にふさわしいページを示して回答されていた、、、そんな印象を私は持ちました。同時に、私から事前に伝えた長野の微気象の情報がもっと充実していれば、更に詳しい答えを導き出していただいたのでは、との後悔も残ります。

印象に残った言葉は「誰に売るワインを作りたいのか?」、「完璧なクローンは存在しない」、「長野では、成熟が遅い品種は難しそう」、「土のphが酸性ぎみでも、よいぶどうをつくろうとの努力にぶどうは応える」、「ギュヨーは難しい」、、、など多数あります。今後、紹介や解説をしていきたいと思います。