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ひょう害に対する農作物の管理について

6月16日午後、降雹がありました。

ぶどう(ワインぶどう含む)に被害が発生した場合の対応を以下に示します。ご参考にしてください。

 

ア 着果管理

・被害房は、白腐病や灰色かび病などの発生源になるので、整房、摘粒等の作業を速やかに行い、被害部を除去する。軽度な打撲は除去しなくともよいものがある。

・ワインぶどうでは、すみやかに房の被害状況を確認して、裂果した粒は取り除く。

 以降も腐敗粒の発生には注意をし、被害粒を取り除くとともに防除を実施する。

・着房調節前であれば、できるだけ傷害粒の少ない房を残す。また有核巨峰で開花期までにひょう害を受けた場合は無核が混じるので、有核粒が多い房を選ぶようにする。

・葉や樹体損傷の程度に応じた着房量とし、樹体保護と品質確保に努める。特に樹勢の弱い樹は負担を軽くし、枝梢の充実を図る。

・被害樹では特に摘心や明るさ確保のための新梢管理を徹底し、翌年のために新梢の充実を図る。

 

イ 追肥

・樹勢回復のための追肥や葉面散布は当面行わない。

ウ 防除

・定期防除が済んでいない場合は、日を繰り上げて定期防除薬剤を散布する。特別散布を行う場合は、地域で推奨の殺菌剤を農薬登録基準に遵守して散布する。果粒のブルーム溶脱が少ない剤を使用することが望ましい。また、被袋を早めに行い、果房の保護に心がける。